従来の炭酸ガス溶接用のノズルはクローム銅製で、表面にクロームメッキを施したものも使用されていますが、これらは溶接の戻りイオンとふく射熟によって加熱され高温になるため、溶接によって飛散するスパッターがノズルに触れた場合、ノズルの内外面に溶け合って付着し、成長します。
そして、スパッターは炭酸ガスの通路を部分的に遮断し、炭酸ガスの噴出状態を悪化させます。
そしで遂にはコンタクトチップの外面と内面とが、付着したスバッターにより繋がって絶縁されずノズルに電流が通じると、ノズルと被溶接部材との間に放電現象が発生しで、溶接作業が中断される事となります。

熱伝導性の良いアルミ合金で出来ていますので、熱放散が良く、ノズルを比較的低温に保つとともに被膜が持つ電気絶縁性により、溶接の戻りイオンを絶縁し、温度上昇を阻止してスパッターの溶着を防ぎます。
また、被膜に含浸したスパッター防止剤の働きで、スパッターが付着しなくなります

• 圧縮空気をノズルの中から吹き出すことにより、自動的にノズルクリーニングを行うことができます。

• ワーク脱着時などアークが切れているタイミングに合わせてノズルクリーニングを行うことで、加工タクト内に処理することができます。